ベトナムのお寺の仏像たち(1)




アジアの国々には、それぞれ特徴のあるお寺があると思いますが、ベトナム、ハノイとその周辺には、ここはギリシャ、ローマかと思うような、たくさんの仏像があるお寺があります。

日本のお寺の仏像は、釈迦三尊、阿弥陀三尊などの三体一組が基本ですが、ベトナムでは、過去、現在、未来を、阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩の像を中心にそれぞれ三体、九体の三世仏で表すという考えで作っていて、祭壇の上がとても賑やかです。

阿弥陀さまの像は、日本のそれと同じような感じで、過去に生きた人が安らかであることを表しています。それに対して、現在を表すお釈迦さまの像は、骨が浮き出た苦行像で、未来を表す弥勒菩薩は、豊満な布袋さまの像で表されています。ベトナムでは弥勒菩薩と布袋さまが同じだと考えるのだそうですが、今の暮らしの苦労を越えれば、豊かな未来が来ると言うことを、わかりやすく伝えようとしているようです。

日本の仏像の表現は、だいたい奈良時代に決まってしまっていますが、ベトナムでは、今も仏教の教えをどのように表すのが良いのか考えながら作っているようです。阿弥陀さま、お釈迦さまはこのように、という決まりも考えていますが、苦行や豊かさが、人物のどのような動作や表情で表されるかという、リアリティに対する興味を持って作られているようです。

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